完成鏡筒の偏芯量測定は各社様から大変要望の多い測定項目です。
但し技術的にいくつか課題があります。
1.回転軸のブレの極めて少ないステージを用意する事
2.回転軸に対して傾きなく測定光学系を設置する事
3.測定光学系の中心とステージ中心を合致させる事
特に3ですが完成鏡筒では筒は<単なる円柱>のケースは少ないです。
従って下記の測定例は完成鏡筒で円柱状のものに限定し又回転ステージは標準の
<3本爪ステージ>に搭載可能な対象のみとしました。
従ってあくまで参考データですが簡易的に完成品の検査としても活用出来ます。
標準の<3本爪ステージ>のデルリン部に鏡筒のフチを載せます。サンプルに依ってはフチの突き出し長さを変更する必要があります。
テストその1・・・天体望遠鏡用ファインダー対物レンズ(φ50mm)
中国製の反射望遠鏡に付属しているファインダーでいわゆる金枠入りのアクロマートレンズです。偏芯量約30秒でした。見え味も鋭く実像もかなり鋭い像を結んでおりました。金枠も肉厚の金属性でしっかりとした作りです。
テストその2・・・天体望遠鏡用ファインダー対物レンズ(φ30mm)
同じく望遠鏡用ファインダーで同じくアクロマートレンズです。廉価版の望遠鏡の付属品で見え味もそこそこです。偏芯量は約1分30秒でした。
これはスーパープローセルと言うタイプの接眼レンズ(アメリカンサイズ)です。おまけ的な付属品で付いてくる種類のものです。値は6分台でした。しかも測定軌道が三角形になっており、この軌道を描く場合は測定物の真円度が低いケースでこの場合は金物の真円度に依るものと思われます。
こちらは2インチサイズのf=26mmです。形式は最近のタイプで<ワイドアングル>という名称で出ています。かなり大きな円形を描きますが測定軌道はほぼ円形です。値は約14分でした。
こちらはリレー系レンズでバローレンズという倍率を拡大させるためのレンズです。高さが高くレンズ部のみを取り外して測定しました。綺麗?な三角形軌道です。値は約2分30秒でした。
以上3種類の偏芯量をテストしました。実際の望遠鏡に付けてアイピースを回転させながら見え味をチェックしてみましたが肉眼ではその差は殆ど認識できませんでした。しかし最近では結像系は大半がCCDなので画像解析するともっと差が顕著に出る可能性があります。
サンプルテストのご希望があればご送付下さい。但しあくまで簡易テストであり鏡筒の形状に依っては
測定出来ない場合もございます。
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